ヒトには生まれたときから自己を守るために免疫と呼ばれる生態防御機能が備わっています。この免疫は、体外から侵入してきたウイルスや細菌などの外来物を体の中から排除して、治癒する力を持っています。
このような免疫には、大きく分けると、病原体等を異物として認識し無差別に排除しようとする非特異的免疫応答と、病原体を構成するタンパク質の一部を特定の異物として認識し強力に排除しようとする特異的免疫応答に分けられます。
特異的免疫応答は、特定の異物として認識できる病原体のタンパク質の部位がHLA(ヒト白血球抗原)という遺伝子型で異なっており、この遺伝型は、人種などによって大きく異なることが知られています。例えば、HLA-A24という型は、日本人の約60%を占め、HLA-A2は、米国や欧州では約50%を占めるといわれています。
このような、ヒトの免疫力を利用して、がんを外来物と同じように排除しようとする治療方法を、「免疫療法」といいます。 |